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早稲田コーポレートガバナンス研究機構
Waseda Corporate Governance Institute
本機構研究員、石川真衣准教授が日本学術振興会賞を受賞しました。

ウェブ管理者
2024年12月20日
「株式会社法制における組合法理の意義と機能に関する比較法研究」
本機構研究員、石川真衣東北大学准教授が、長年にわたるフランス法における組合法理の研究により日本学術振興会賞を受賞しました。同賞は、創造性に富み優れた研究能力を有する若手研究者を見出し、早い段階から顕彰することで、その研究意欲を高め、研究の発展を支援することにより、我が国の学術研究の水準を世界のトップレベルにおいて発展させることを目的とするものです。
以下、同賞審査会による授賞理由です。
「石川真衣氏の研究はフランス会社法を対象としており、日本の会社法にかかる比較研究においてフランス法が必ずしも頻繁に参照されるとは限らない中で、特徴を持つ。石川氏は特に、民法典上の「ソシエテ」という、営利目的をもった共同事業の形態を示す概念に着目する。そして、ソシエテにかかる基本原理が、株式会社において少数株主の利益を保護する機能を有している点、また同原理から導出される規定が私的な合意では変更できない点等を明らかにする。これにより、フランス法による株式会社に対する要請が「ソシエテ」という概念に内在することが鮮やかに描き出されている。 こうした石川氏の研究は、フランス会社法の本質を徹底的に探究する卓越した研究であり、日本の法学研究に大きく貢献するだけではなく、米国法の影響を強く受ける日本の会社法制を問い直す可能性も秘めている。石川氏は国際的な業績も多く、日本の法学分野では必ずしも多くない、国際的な活躍が大いに期待される研究者でもある。」
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